6.07.2008

ポンペイ

 Temple in Romeでは、毎年、ポンペイ旅行の企画があるようで、今年も今日(6日、venerdi)がその日でした。ポンペイは、ナポリの南側にある町で、紀元前300年前後から徐々に建設された古代都市ですが、西暦79年8月24日に突然Vesuvius火山が爆発し、壊滅した町です。18世紀ころから発掘が始まり、現在では当時の町の様子をうかがいしることができます。その貴重な歴史的価値に着目し、世界遺産に指定されています。
 今朝は午前7時にResidence近くのEroi広場に集合し、2台のバスで出発しました。2時間ほど経ったところでサービスエリアで休憩し、ポンペイに到着したのは午前11時ころでした。事前に、教授陣から「暑くて、日差しが強くて、たくさん歩くので、ハードだ」と脅かされていたのですが、今日は曇りがちの涼しい天候で幸いでした。ローマの大学で考古学を教えている先生が同行してくださり、ユーモアたっぷりの解説を加えてくださいました。これは他の旅行では考えられない贅沢です。
 午後0時過ぎにforo(広場)近くの食堂で軽食を食べたほかは、ひたすら歩く、歩く、歩く。暑くはありませんでしたが、最後は足が棒のようになりました。でも、日本では考えられない独特の景観は、とても印象的でした。歩道と道路が整然と分かれているところ、水道管で水を供給していたところなどは、当時の技術や思想のレベルの高さを感じざるを得ませんでしたし、一瞬にして存在を抹殺された市民の無念さが町そのものにしみこんでいるようにも思われました。
 見学終了後、多くの学生は、この週末を南イタリアで過ごすために残りましたが、私や他の日本人学生は何といっても予習が追いつかないため、残念ながらRomeに戻りました。
 Templeの公式行事としては再来週にFAO(国連食糧農業機関)の見学を残すのみとなり、来週からは早くも中盤に突入です。
PompeiからVesuvius火山を望む

考古学の先生の話に聞き入るTempleの学生たち

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