7.06.2008

7月のバーゲン

 もし、日程終了後、若干の時間的余裕があるなら、そしてRomeでのshoppingに関心があるなら、ぜひ帰国の日をちょっと遅らせてください。なぜなら試験終了後の土曜日から、Romeはバーゲンに入るからです(Romeは7月初めと12月がバーゲンシーズンと言われています。なお、厳密には年によって異なるかもしれませんので、必ず事前に確認してください)。
 数日前からVia del Corso(コルソ通り)などを通るとショーウィンドウに妙な模造紙が貼ってある店が多く、不思議に思っていましたが、実は「Saldi」(セール)の文字を隠していたということが分かりました。昨日(当地5日、土曜日)、再びPiazza di Spagna(スペイン広場)近くに行ったら、どの店も30%から60%のバーゲンセール。Via Condotti(コンドッティ通り)の名だたるブランド店を中心に、どこも大変な人でごった返しており、入店制限をしている店もありました。
 私は、普段はほとんど買い物に興味がないのですが、この日ばかりは4時間近く歩き回り、気に入った品をいくつか買い込みました。ぜひご検討ください!
Via del Corso

食生活

 迷った挙げ句、Romeに決めたら、美味しいイタリア料理が待っています! 朝はBarがお勧め。cappuccino片手に、今日はどの菓子パンにするか迷いましょう。店によってはかなりの種類をそろえているところがあります。Residenceに住むなら向かいのBarが便利ですが、徒歩5分圏内に3~5つのBarがあります(日曜日に営業しているBarもあります)。
 昼は、大学近くのPittzeriaでpizzaを頬ばるのが定番でしょう。Prof. Shellenbergerもよく足を運ぶMondo Amancinaには、私もよく通いました。多くのPizzeriaでは、日本でよく見かける丸いpizzaではなく、長細いpizzaをガラスのケースに並べています。ここも同様で、気に入ったpizzaを指し示すと店員さんが適当な大きさに切ってくれますので、店で立ったままで食べます(もちろん、大学に持ち帰り、ロビー等で食べることもできます)。
 授業や図書室での勉強に疲れたら、図書室の左にある自動販売機でcaffeが飲めます。日本で見かけない、何だか怪しげな自動販売機ですが、実はcappuccinoでもcaffe machiatoでも、Barのものと比べて遜色がないほど本格的なcaffeを楽しむことができます。なお、ここの自動販売機は水なども売っていますが、非常に安くておトクです。2008年夏の時点では、caffeもacqua(水)も30Cent(1Euro167円とすると約50円)でした。少し気分転換にFraminio駅近くのGelateriaでgelatoを食べるのもよいでしょう(ちなみに、Cipro駅の向かいにあるGelateriaは美味しくて種類も豊富でお勧めです)。
 Assignmemtに追われた私たちにとって唯一といっていい楽しみは、夕食でした。強くお勧めするのは、Residenceを出たすぐ右にあるLa Fenice。料理はいずれも美味ですが、特にpizzaが他店を引き離しています。vino(ワイン)も十分堪能できます。もうひとつ、私が押すのがPiazza del PopoloからVia di Ripettaを少し下った左側にあるLa Buca di Ripetta。初めて入ったのが6月終わりで、なぜもっと早く気づけなかったのかと悔やむほど美味です。イカスミのパスタやアンティチョークの素揚げなど、ひとつひとつの料理に驚かされました。また、この店の近くにある店は、いずれも満足度の高い店でした。ちなみに、La Buca di Ripettaの場合、primoとsecondoで30Euro程度は見ておいた方がよいと思います。
 その他、ビタミン不足を補うため近くのスーパーマーケットで果物をよく買いました。以前書きましたとおり、必要なだけ備え付けのポリ袋に入れ、計りに載せて商品ごとに決められた番号を押すと、値段とバーコードの印刷されたシールが出てきます。これを適当に袋に貼ってレジに持っていけば、あとは普通どおり買えます。種類も豊富ですので、ぜひ試みてください。
(La Buca di Ripettaのwebsite)
Piazza del Popolo

7.05.2008

Rome courseを振り返る

 同室のJくん、Pくんを含むほとんどのJ.D.と、それから騒々しかったundergraduate(学部生)たちが去り、Residenceはひっそりと静まりかえっています。 試験の結果も出ていないのに総括をするのは少し早いのかもしれませんが、日本に帰国すると仕事の山が待っていますので、ここで私なりに簡単に整理してみたいと思います。
 まず、Rome courseの位置づけですが、基本的にはTemple Law Schoolの1L(1年目)を終了したばかりの学生を対象に、Italyを中心とする観光を楽しみながら、4~6単位を取得できるというprogramです。1LはLaw Schoolで最も大変な1年間と言われていますから、学生たちはようやく1Lを終えた解放感いっぱいで参加することになります。ほとんどの学生たちにとって、Romeでは勉強は二の次であることは確かです。大学側もそういった状況は十分承知しており、全体的にはのんびりとした雰囲気で進められます。例えば出席も、規定上は2割以上欠席すると落第なのですが、実際のところ出席を確認することはあまりありません。少し言い過ぎかもしれませんが、観光をしながら「おまけ」で単位がついてくる、という感じで、J.D.たちにとってはとても楽しいextra semesterなのだと思われます。
 しかし、TUJ生にとってRome courseはどうかというと、少々事情が異なります。確かにRomeでの生活は得難い経験ですが、non-nativeにとってはassignmentをこなすだけで精一杯で、J.D.ほど観光や生活を楽しめるわけではありません。言葉の点でも、大学はもちろん英語ばかりであるのに対し、街もテレビも新聞もすべてイタリア語ですから、どちらも中途半端と言わざるを得ません。出国前、いろいろな方々から「米国の大学院にいるのに、なぜイタリアに行くのですか」と尋ねられましたが、その疑問は私自身の疑問でもありましたし、いまでもすっきりしたわけではありません。期間が長い点や授業が主に夜である点など短所もありますが、Philadelphia courseを選択する理由は十分にあるように思います。
 一方で、今回のItaly滞在の間にTodi、Pompei、Tivoliなど世界遺産を含むいろいろな史跡を観光することができたのも確かです。また、Romeそのものが長大な歴史が幾重にも折り重なった街で、日常生活のなかで古代の息吹を感じられるのは、おそらくRomeをおいて他にはないように思われます。美味しいイタリア料理やワインを楽しむこともできます。ガイドブックには「スリやひったくりに注意すること」と書かれていましたが、実際のところ、そういう危険は全く感じませんでしたし、連日明け方まで飲み歩いていたJ.D.たちからも、そういった情報は聞きませんでした。Phillyは、やや治安に課題があるやに聞いていますので、こういった点もRomeの利点かもしれません。
 Romeにするか、Phillyにするか。現行制度が続く限り、TUJ生にとって最大の悩みであり続けることと思います。
大学近くの風景。右側がフラミニオ通り

日程終了!

 今日のEU Lawの試験をもって全日程を終了しました。われながら「お疲れさま!」という感じです。成績は、日本人だからと言ってゲタを履かせてくれるわけではなく、高いgradeは期待できませんが、それでも単位を落とした印象はないので、ほっとしています。
 大学のロッカーを片づけて昼過ぎにResidenceに戻ると、もう帰国の途につくJ.D.たちがcheck outの手続をしていました。また、同室のJくん、Pくんも、明日の早朝に発つそうで、荷造りをしていました。ちなみに、最終週の木曜日までに大学に申し込むと、空港まで大学が用意する割安なタクシーを利用することができます。土曜日と日曜日、午前4時から午前10時までの毎時Residenceまで迎えに来てくれますので、ほとんどの学生がそれを利用するようです。
 私は、午後から家族へのおみやげを買いにコルソ通りまで行ってきました。東京に負けず劣らず蒸し暑い一日でしたが、やはり無事に終了した安心感からか、外を歩いていてもすがすがしく感じました。今晩は、日本人学生のみで、ポポロ広場近くのイタリアンレストランで打ち上げの予定です。
毎日こもって勉強していた大学の図書室です

7.01.2008

試験直前

 これからComparative Bioethicsの試験があるので、TUJ生のNさんと軽く最後の復習をしてから、試験に臨みたいと思っています。
 昨日、International Criminal Lawの試験を受けたTUJ生によると、試験はいつもの教室で行われたものの、J.D.たちがかなりきつく冷房をしたため、日本人にとっては「冷蔵庫のなかにいるくらい寒かった」そうです。アメリカ人との気温の感じ方の差は、こちらにきてしばしば感じるところですが、何よりも寒さ対策が重要なようで、今日は上着を持っていくつもりです。