5.31.2008

スーパーマーケット

 スーパーマーケットは、見ていて結構面白いです。レジについてはすでに書きましたが、ほかにもいろいろとあります。順不同で書いていきますと・・・、
 例えば、野菜や果物の売り方。表示はすべてキロ単位ですが、実際にはバラ売りしてくれます。その売り方ですが、最初に買い物をしたとき、キウイを1個もってレジに行くと、おばさんが呆れた顔をしてどこへやら行ってしまい、しばらくして値段を書いたシールを持ってきました。イタリア語で何やら言っていましたが、当方は全く理解できず、その場は混乱のまま終了。次に行ったときによく見てみると、野菜売り場の脇に電子計りのようなものがあるではありませんか。お客さんのおばあさんの動きを観察していると、買おうとする果物をその台に乗せ、商品の番号(売り場に表示してあります)を押すと、バーコードが印刷されたシールが出てきます。それを果物に貼ってレジに持っていっているのです。なるほどと手をたたき、こちらも同じようにすると、トラブルなく購入できました。その後、イギリスから来ているTUJ生のKさんに尋ねると、昔イギリスでもあった旧型の購入方法だそうです。
 商品は、英語表記はほとんどありません。困ったのは洗濯用の洗剤を買うとき。似たようなものが多数置いてあるのですが、どれが洗剤なのかよく分かりません。これもKさんの助けを求めると、「私もイタリア語は読めないけれど、知っているブランドがあると思う」と言ってくれて、何とか購入できました。やっぱり基本的なイタリア語は必須ですね。
 商品の陳列の仕方は、日本と比べて洗練されていません。同じ食料品でも、パンや野菜が売っているところと、シリアルが売っているところは全く別。お菓子売り場の上の方に、フックや鍋の取っ手がぶらさがっていたりします。
 逆に、驚くのは朝が早いです。今日は、午前8時過ぎに行ってみたところ、もう開いており、地域の奥様方や老婦人が多数買い物をしていました。朝早いのはスーパーマーケットだけではありません。通り道に床屋さんがあったのでのぞいてみると、早くも散髪に勤しんでいました。午前8時からやっているようです。イタリアは、昼休みがしっかりある代わりに、朝は早いようです。

Pizza Party

 午後4時30分にResidence前に集合し、教授を先頭に、みなでぞろぞろと歩いてTemple Rome Campusに行きました。Eroi広場からMilizie通りをひたすら歩き、テヴェレ川をわたったところにありました。建物は、6、7階建と思われ、屋根が破風のような感じになっているのが印象的ですが、中に入ると何ということはありません。

 やはりほぼ全員がアメリカ人で、日本人は今日はNさんと私だけ。英語が堪能なNさんはともかく、私はどうしても浮きがちです。そんななかで、話しかけてくれたのがAくん。undergraduateのときに大阪外大に留学したということで、片言でしたが日本語を話してくれました。逆に、私が話しかけたのは長身のJくん。彼はNorthwestern大学のLaw School生で、フィアンセがイタリア人ということもあり、このプログラムに参加したそうです。フィアンセの方も今日のピザパーティだけには参加していて、一生懸命私に話をしてくれるのですが、何せ強烈なイタリアなまりの英語なので、2、3回聞いてやっと理解するような情けなさでした。

 Campusでは教授たちがローマでの生活について非常にラフな説明をした後、ピザを食べて解散でした。私は、Residenceに机がないことから、どこで勉強すればよいのか気になっており、プログラムの企画などをしてくれるCeliaに、「いったい学生はどこで勉強するんですか」と尋ねてみました。すると答えは、「ここ(ローマ)では、学生は勉強しないのよ」。額面どおり受け止めると後で泣きたくなりそうで、怖い・・・。




Residenceのうち、私がいる建物の入り口部分

5.30.2008

両替と買い物

 まず両替について。
 アメリカンエクスプレスのトラベラーズチェックを購入して持ってきましたが、フィウミチーノ空港で両替したところ、12%の手数料を取られてしまいました。そして、今日、Residenceの近くの銀行(Banca Marche)で両替したところ、手数料は約6%。断然銀行のほうがお得だということが分かりました。ただ、事前の調査ではインテッサという銀行で両替すると手数料なしと聞いていましたが、実際には両替を断られてしまいました。窓口の女性は全く英語ができず、イタリア語でいろいろと言っていましたが、こちらはちんぷんかんぷんで、理由は不明のまま。
 次に、買い物について。
 昨年の参加者が、近くのスーパーで何でも調達できるとおっしゃっていたので、エロイ広場近くのスーパーに行ってみました。確かに野菜、肉、総菜から日用品まで幅広く取りそろえていました。ただ、日本のコンビニみたいに、単身用に売っているわけではないので、買う量は自然に多くなります。朝食にヨーグルトを買いましたが、途中で「うっ・・・」という感じで、後は苦行のように食べました。日本でよく見かけるパック寿司も売っていましたが、何と1,600円相当! 日本なら間違いなく500円です。やはり海外で日本食をというのは間違いですね。今日は朝食はサンドイッチとヨーグルト、牛乳にキウイフルーツで約700円でした。
 おもしろかったのはレジ。ベルトコンベアーになっていて、買いたい物を客がベルトコンベアーに並べていきます。レジ係のおばさんは、どっしりと座ったまま。これまたイトーヨーカ堂とは全く違いました。基本的に愛想が悪いのですが、こちらがにっこりBuongiornoと言うと、途端に満面の笑みを浮かべてBuongiornoと返してきます。そういえば銀行の女性も、こちらがたどたどしくun cento, cinguanta(150)と言うと、これまた旧来の友人と遭遇したかのような歓迎ぶり。言葉の力は強いです。

ローマに到着

 ついにローマにやってきました。 前日は、午前4時近くまで原稿書き。このところ睡眠時間が少なかったところに追い打ちをかけられたような感じで、ふらふらの状態でスーツケースを引きずって、午後1時20分発のアリタリアに乗り込みました。機内では、予習の意味で生命倫理の本を読む予定でしたが、最初にビールを飲んでしまったのが災いし、前半はほとんどうとうとしていました。後半は、光栄にもお隣の老婦人の話し相手にさせていただき、そうしているうちにローマのフィウミチーノ空港に到着してしまいました。 空港に着いてからは、たまたま一緒のフライトになったTUJのクラスメイトであるNさんと一緒にタクシーでResidenceへ。近くまで来たところで混んだため50分近くかかりましたが、料金は50ユーロ超でした。 Residenceは、4つくらいのマンションのような建物で構成されており、海外の学生などを宿泊させるための施設のようです。日本風に言えば1LDKといったところでしょうか。リビング兼ダイニングキッチンのところにベッドがひとつあり、奥の部屋にふたつベッドが置いてあります。要するに3人でシェアすることになっています。部屋は水回りも含めて清潔感はありますが、アメニティは何もない印象で、せいぜいバスタオルがひとり1枚ずつあてがわれているくらいです。 私より先に到着したJくんは、Templeの本校のJ.D.だそうです。さっさと一番よいベッドを確保し、棚も、まるで自室のように服を並べて占領しているところは、日本人にはちょっとマネできない気がしますが、でも、気持ちのよい青年です。もうひとりのroommateは、明日到着のようです。 明日は、夕方から教授がResidenceに来て、皆と一緒にCampusに行き、オリエンテーションの後、Pizza Partyが企画されています。 それにしても、今日は疲れました。まだ午後10時ですが、もう寝ることにします。

道路からResicenceを望む

5.26.2008

はじめまして!

 はじめまして。ASAKERIVERと申します。
 40歳代のしがない町弁(注・一般庶民のさまざまな相談に乗る町医者的な弁護士)ですが、突然、米国法の勉強なんぞがしたくなりました。が・・・、仕事をしなければ食べていけないし、家族もいるし、住宅ローンも残っているし、とても留学なんてできやしません。ところが、ある日、東京にTEMPLE UNIVERSITYというアメリカの大学の分校があって、そこで全米法律家協会の承認を受けたLAW SCHOOLを開設されていることを知り、一大決心をして(?)、2007年1月からそこのLL.M.(修士課程)に参加させていただくことになりました。英語能力が著しく不足しているため苦労の連続ですが、20年ぶりの学生生活は、やっぱり楽しいものです(たとえ昼間は仕事に追いまくられているとしても・・・)。
 TEMPLE LAW SCHOOLでは、基本的に日本にいながらLL.M.を修了することができるのですが、規則上24単位中6単位については、アメリカのペンシルバニア州フィラデルフィアにある本校か、もしくは毎年夏にローマで開かれる5週間のサマースクールにおいて取得しなければならないことになっています。そこで、私もこの5月末からローマのサマースクールに参加することにして、今、準備に追われているところです。
 このブログでは、基本的にはローマでのサマースクールを中心にしながら、TEMPLE UNIVERSITYの日本キャンパスでの生活などについてもご紹介していきたいと思っています。
 どうぞよろしくお願いいたします。