8.20.2008

成績

 ようやくRomeでの成績が出そろいました。試験終了から1か月半も待たされたことになりますが、その間は何とも落ち着きませんでした。というのは、LL.M(法学修士)の取得には海外で6単位を取ることが条件であるため、万が一にもRomeでの単位を落としていると、事実上卒業を諦めざるを得ないからです。
 フタを開けてみたら・・・、無事に6単位を取得できていました。これで卒業の二文字がはっきり見えてきました。24単位中17単位を履修しましたので、残るは7単位。この秋学期に3単位、来年1月から始まる春学期には頑張って4単位を取って卒業したいと思っています。
 それぞれの科目の成績ですが、意外にもEU法が最もよく、Globalization & Constitutionがまあまあ、Comparative Bioethicsはお世辞にも芳しいとは言えない結果でした。
 私自身の総括としては、英語力のなさが如実に出た、と思っています。EU法は、持ち込み不可の試験で、しかも書く量が限定されていたため(Bluebookを1冊限り)、英語力があまりモノを言わなかったのに対し、Bioethicsは持ち込み可で、しかも誰にとっても予想外の論点が出題されたため、試験中に教科書を速読し該当箇所を探して要領よくまとめなければならず、英語力の劣る私はJ.D.たちに大きく水をあけられてしまったようなのです。実際のところ、Bioethicsについては、教科書を読むのに時間を要してしまい、結果的にあまり書けませんでした。私のような英語が堪能とは言い難い日本人学生にとっては、やっぱりclose bookの方が圧倒的に有利だと感じました。
 Globalizationについては、24時間のtake homeでしたので文章を整える余裕があり、英語の面でJ.D.との差をある程度埋めることができたと思います。客観的には普通の成績ですが、授業が90%理解できていなかったわが身を振り返りますと、大健闘だったと思います。
 最後に思うのは、やはり頑張ってよかったということです。もちろん優秀な方や英語が得意な方は適当に遊んでも私と同様の成績を取ることができたでしょう。しかし私自身は、もし途中で気を抜いていたら、とても今回のような結果には至らなかったと思います。毎日図書館に閉じこもって勉強した甲斐があったと感じています。
 でも・・・。いつか、またRomeに行きたいなぁ。今度は「勉強」なしで!